性欲低下が男性不妊の原因に 若いのにその気がなくなる2つの理由
男性不妊の原因には「勃起障害」「射精障害」「精子の量と質の低下」などがあります。
そしてもう一つ、不妊外来を訪れる男性の中には、「性欲がなくて困っている」という人が少なくないそうです。
それも、まだ性欲が減ってしまうには早い若い男性に目立つといいます。
50代以降など高齢になってからならまだわかるものの、妊娠適齢期といえる20〜30代から性欲不振に悩むなんて・・・
性欲がありすぎて、その解消法に困っている男性からすれば「そんなことがありうるの!?」と思ってしまうかもしれませんね。
こういった状態は「性欲障害」と呼ばれ、その理由には主に2つあるようです。
早期の男性更年期障害
「女性だけでなく男性にも更年期がある」ということは、最近では割と知られてきた感があります。
男性の更年期障害は、男性ホルモンの分泌が低下することで起こるもの。
男性ホルモン力は通常、加齢とともに下がっていくことになります。
女性の閉経ほど急激に低下はしないものの、その影響で「気分がゆううつ」「体がだるい」「性欲がなくなった」などの症状が出てきます。
これを『不定愁訴』と呼ぶのですね。
男性更年期が始まるのは、大体40代後半以降からなのですが、それよりも若い時点で出てくる場合は病気の可能性もあるといいます。
なかでも難病に指定されている「特発性下垂体機能低下症」には注意が必要です。
この病気は大人になってから発症するホルモンの分泌異常で、成人男性では性欲低下やED、精子形成不全、不妊症などを引き起こす危険性があるそうです。
“特発性” ということで発症原因が不明なケースもあるようですが、調べたところでは腫瘍性疾患によるものが50〜60%を占めるとのこと。
気になる症状があるときには、早めに医師に相談したほうがいいでしょう。
また、この病気の治療法として用いられるのが「ホルモン補充療法」なのですが、以前も解説したとおり男性ホルモン補充療法には危険性もあります。
こちらも確認したうえで、良しと話し合いながら治療を進めたほうが賢明でしょう。
意外に多い?「妻だけED」
男性の性欲障害のもうひとつの原因は・・・奥様方には申し訳ないのですが、、
「妻にだけ性欲を感じない」という、いわゆる【妻だけED】【パートナーED】です。
不妊症外来を受診するカップルのなかにも多いらしく、そうでないご夫婦でも、長期間セックスレスの理由がこれに当たるケースはあるのではないでしょうか。
ただ、セックスレスであっても、仲が悪いわけではないという場合も多いといいます。
逆に、長く一緒に生活してきて「もう、肉親としてしか見れない」ためにセックスなんかできない、というパターンも少なくないそうなんですね。
>>男は夫婦仲が良すぎると射精ができない?意外な男性不妊の原因
この性欲障害の場合、非常に治療が難しいといいます。
専門医による、時間をかけたカウンセリングが必要になるそうです。
“認識していない” “隠している”が不妊対策の大きな壁に
このサイトでは、「不妊の原因は男性サイドにもある」ということを解説していますが、そのひとつの問題点として性欲低下は無視できないものです。
さらに、今回の “その気がなくなる” ことが不妊治療の大きな壁となりうる理由が2つあると思います。
それは、男性が性欲がないことを “認識していない” もしくは気づいてはいるけどパートナーには “隠している” 場合がありうるということです。
本当に子供が欲しいと願っているなら、まず、この壁を取り除く努力が必要となってくるはずです。
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